【2026最新版】日藝音楽学科情報音楽コース徹底解説!何を学べるところなの?

1. はじめに

こんにちは!音大受験アカデミー講師の佐野瑞穂です。今回は、日本大学芸術学部(通称日芸)の音楽学科「情報音楽コース」について、普段の授業や学校生活などを在校生の視点から解説します!

2. 情報音楽コースの概要

情報音楽コースは音楽学科にあるコースのひとつで、1学年約40人の学生が在籍しています。

情報音楽コースの意外と歴史は古く、1989年に作曲理論コース内に設立され、その後1995年に情報音楽コースとして独立しました。そして令和8年度からは、情報音楽コースの他に作曲・理論コースや弦管打楽コースなど、6つのコースがあった音楽学科は2コース9専攻へと変わり、「情報音楽コース」と「音楽芸術コース(9専攻)」に再編されます。年々と人気を博す情報音楽コースは、今では日芸の音楽学科を代表するコースと言っても過言ではありません

3. 結局、「情報音楽コース」ってどんなコース?!

情報音楽コースの公式H P(https://www.micnuart.com/about-1)を見てみると、『Sustainable Creativity(自主創造)を教育理念として、音楽を中心とした新たな芸術表現や芸術体験の創造を目指しています。』や、『持続可能な創造力を持った人間を育成しています。』などと書かれています。“Sustainable”や”持続可能“などのワードを聞くと、近年話題のS D Gなどを思い浮かべる方が多いかもしれませんが、要するに、「持続可能な音楽芸術などの文化・体験などの創造を目的とする教育理念」→「将来の音楽カルチャーを牽引する新規性・独創性のあるコンテンツの創造を目的とする教育理念」として筆者は解釈しています。

実際の学校生活もそのような教育方針を伺える事が多く、夏のオープンキャンパスや3月の展示会(SWITCH)などで展示・発表されている作品・企画は全て生徒自身で発案、制作をされています。日頃からも、授業で学んだ知識を踏まえて生徒自ら気になる事や興味のあるコンテンツに対して自学自習を行い、分らない事や協力してもらいたい事があれば教授に聞きに行って助言をいただく、その様なのびのびとした自由な学習のスタンスが情報音楽コースの大きな魅力かと思います。だからこそ、D T M作曲やプログラミングを用いたサウンドデザイン、音響心理学、レコーディングエンジニアリングなどなど・・・幅広い無数の音楽分野や知識・スキルを融合した新たな音楽制作が可能であり、十人十色の音楽性や将来の夢を持った学生たちが同じ教室で共に学ぶのです。情報音楽コース設立初期はコンピュータミュージックなどデジタル技術を融合した音楽の存在自体が生まれたばかりの時代であり、歴代の先輩方はまだほとんど白紙であった音楽分野に新たな技術を生み出すべく、少ない資材の中で試行錯誤し、ハンドメイドで制作・開発を行ってきました。現在はコンピュータ音楽の存在は当たり前の時代。機材や技術も必要十分なまでに開発されましたが、現在の情報音楽コースも音楽文化の更なる発展を見据え、今あるモノを活かして日々創作創造を行っています。時代は変われど、昔からのコースの精神は変わっていないようです。

4. カリキュラムについて

先ほど前述した通り、情報音楽コースには無数の音楽の在り方が存在します。その中で新規性のある音楽を生み出すには、まずは基礎的な音楽知識を身につける事が重要です。

1年生では「情報音楽基礎Ⅰ、Ⅱ」、「情報音楽実践Ⅰ、Ⅱ」、「ボーカルトレーニング」、「キーボードハーモニー」、「音楽学Ⅰ」、「音楽史Ⅰ」を必修授業として履修します

「情報音楽基礎Ⅰ、Ⅱ」、「情報音楽実践Ⅰ、Ⅱ」はそれぞれプログラミングの授業であり、 C言語を用いた基礎的なプログラミングはもちろん、「Pure Data」など、音楽制作用プログラミングソフトなども扱い、コンピュータの仕組みや音楽制作との関わり方、アナログ・デジタル音の物理的な仕組みを学びます。

「ボーカルトレーニングⅠ、Ⅱ」、「キーボードハーモニーⅠ、Ⅱ」はボイトレやキーボードの練習などを想起する授業名ではありますが、それぞれ音楽理論の基礎、D A Wソフトを用いた作曲方法を学びます。

2年生では「情報⾳楽基礎Ⅲ、Ⅳ」、「情報⾳楽実践Ⅲ、Ⅳ」、「プロジェクトⅠ、Ⅱ」、「デジタルコンテンツ制作Ⅰ、Ⅱ」、「音楽形式学Ⅰ」を必修授業として履修します。

「情報⾳楽基礎Ⅲ、Ⅳ」、「情報⾳楽実践Ⅲ、Ⅳ」は一年生の必修授業からの後続ではありますが、内容は全く変わり、それぞれⅢの授業ではスタジオでのレコーディング演習、Ⅳではさまざまな音楽やアート作品などを鑑賞し、実際に創作も行うクリエイティブな授業です。

また、「プロジェクトⅠ、Ⅱ」は実際に生徒が学年全体でイベントに向けて企画を発案・制作・発表を行うマネジメント・プロデュース・イベント制作系の授業、「デジタルコンテンツ制作Ⅰ、Ⅱ」はマイクやレコーダー、ミキサーなどの音響機器の操作方法に加え、Adobe Premiere Proを用いた動画制作についても学びます。

1、2年次でこれらを幅広く学んだ上で、3年生からはそれぞれ興味のある分野や将来の夢に関連する分野を学ぶゼミに分かれ、自学自習、自主制作を重ねてより深く学んでいきます。

このように幅広く音楽の知識を学ぶからこそ、受験生はある程度まで自分が大学で学びたい事と将来の繋がりについて明確化をし、いざ入学したら1年次から自分の将来像から逆算をして制作や学習の計画を立てていく事を強くお勧めします。

また、資格については教職(中学校・高校の音楽)を取ることができます。また、年によっては情報音楽コース独自でAvid認定 ProTools PT110の資格を取るための集中講義が開講される時もあります。最新情報は日芸の音楽学科の公式Instagramで発信されているようなので、ぜひチェックしてみてください。

5. 楽典やソルフェージュ、副科楽器の対策は必要?

入試で楽典やソルフェージュの試験が無いとはいえ、入学後にある程度出来ていないと困るのかな…?など心配になる方も多いはず。結論から申し上げると、楽典やソルフェージュは全く出来なくても問題ありません。情報音楽コースはこれらの授業は必修授業ではないので、興味のある生徒が履修をしています。ただ、ソルフェージュはレベルに応じた4クラス、楽典に関しては基礎から学ぶことができる「音楽概論」という授業も開講されているので、今までクラシック音楽に触れてきた方や、初学者もチャレンジしやすいと思います。

副科楽器に関しても選択制になります。ピアノ以外にも管楽器や打楽器、ギターなどの授業もあります。

6. どんな人が向いてる?

一言で言えば、「自主性と創造力がある人」です。前述した通り、情報音楽コースは基本的には生徒の自主性に任せ、のびのびと自由に制作・学習ができる環境です。そのため、何か目的を持って自分から学ぶ・創る姿勢がないと、ただただ4年間をなんとなく過ごすことに…。

情報音楽コースは今ある技術や知識の中で、新しいモノを作り上げる事を目的としています。そのため、他の人には無い物を持った、ユニークでアイディアに溢れ、失敗を恐れず前向きに何事にも取り組める人が向いているでしょう。

7. 入試について

情報音楽コースは年々と倍率が上がっており、2026年度の総合型入試では、エントリーシートの応募数から最終的な合格者数から計算すると約10倍もの倍率でした。公募推薦や一般入試でも、去年以上に倍率が上がることが見込まれます。

面接対策や口頭試問対策では、自分の個性やキャラクターを出しながら、しっかりと自分の学びたいことと将来のビジョンを明確化して話すことが最重要です。受験生の方は、改めて自分の脳内で考えていることを線で繋ぎ合わせてみて、スッキリとまとめ上げてみましょう。

また、学力に関してですが、一般入試は日芸を第一志望にする受験生はもちろん、東京藝大の音楽環境創造科(共通テストボーダー約7.5割)、早慶、M A R C Hの受験生も併願をしてきます。そのため、芸術大学とは言え日頃の勉強も怠ってはいけません。偏差値は約60以上を目指して対策を行ってください。

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音大受験アカデミーでは、完全オンラインで、情報音楽コースの入試対策レッスンが受けられます!

入会を迷われている方、情報音楽コース入試についてもっと知りたいという方向けに、初回相談会(60分・有料)も行っています。実際に情報音楽コースに在籍している講師が、一人ひとりに合わせた具体的な対策方法などをお伝えしています。

生徒は随時募集中ですので、ぜひお気軽にこちらよりお問い合わせください♪

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