こんにちは!音大受験アカデミーで英語・国語指導を担当している田淵羽音です。
本記事では、日本大学芸術学部音楽学科の受験生向けに、学科試験の国語・英語の特徴や対策方法についてまとめていきます。
1. はじめに
現在、日芸では「芸術学部独自の学力検査(外国語・国語)」は行われておらず、他学部と同様の内容となる「N全学統一方式」が採用されています。つまり「日芸国語」や「日芸英語」という括りは無くなったということになります。詳しくは日本大学の公式ホームページから各自でご確認ください。
2. 英語の対策について
従来の日芸英語よりも大問が増え、8題となっています。内容も芸術分野に限定されず、幅広い分野から出題されています。全体としては空所補充問題・読解問題・並び替え問題の3種類に分けられます。
空所補充問題
①空所補充問題は全4題。第1問は文法問題、第2問は語彙問題、第3問はイディオム問題となっており、全て一問一答形式の短い内容になっています。これら(特にイディオム問題)は知識がないと解けません。予想でなんとか…という問題ではないので、一度解いてみて全く太刀打ちできないと思ったらまずはインプットから始めましょう。最難関レベルではないので、高校レベルの文法書や単語帳に取り組んでみてください(後述に詳しく説明します)。第4問は長文の中に空欄があり、相応しい語句を当てはめる問題です。こちらは第2問と同様に語彙問題ではありますが、文章の前後関係を理解しないといけないので、更に難易度が上がっていると言えるでしょう。
読解問題
②読解問題は、第5問と第6問に設定されています。第5問は、説明文形式で比較的長めの文章を読み取ることが求められているので、英語が苦手な方は少したじろいでしまうかもしれません。そのような方は、英語の長文を読む練習を重ねてください。個人的には、共通テストの長文問題と同じか、少し易しいレベル感だと思いますので、そちらに取り組んでみるのも良いと思います。
また、第5問のような読解問題は、設問で問われていることを把握してから長文を読み、文中に答えを見つけたら都度設問に戻って回答するという流れを取ることを強くおすすめします。というのも、長文をすべて読んでから設問に向かうと、長文の内容を全て覚えていなければ、その設問に回答するためにまた長文を一から読む羽目になるので、時間ロスに繋がってしまうのです。また、設問の選択肢は4分の1が必ず正解の内容を示しています。何を当たり前なことを言っているんだと思ったかもしれませんが、事前に選択肢に目を通すことは、長文を読む前に長文の「要約」を読むことと同じです。その「要約」と同じ内容を長文から探し出すのだと思うと、少し簡単なことのように思いませんか?
第6問は会話文の読解問題です。第5問では長文を設問ごとに区切って読むことをおすすめしましたが、この問題では長文を「まるっと」全部読むことが大切です。なぜなら、会話文は心情や意見の変化が激しいので、最後の最後でどんでん返し!ということがよくあるからです。Jackが最初はhappyでも、最後にはunhappyになっていることなど日常茶飯事です。そのため、冒頭で設問に回答しに行くとミスが起こりやすいので注意してください。
並び替え問題
③ 第7問・第8問は並び替え問題です。こちらは並び替えた上で「○番目に来る単語は?」という問題なので、より高度な文法知識が求められます。こちらは空所補充問題と同様に、文法の参考書で基礎知識をインプットすることが何より大切です。解き方は人によりますが、並び替える前にそれぞれの品詞を特定しておくと分かりやすいですよ。
3. 国語の対策について
国語の大問は全部で3題で、現代文2題・古文1題となっています。
これは従来の試験形式と変更はありませんが、他の音楽大学が課さないことが多い古文問題が出題されるのがポイントです。
現代文
①現代文の2題はどちらも評論形式です。漢字や語彙問題などの問題数が多いのが特徴と言えるでしょう。これらは文中の流れをよく理解して解かなければ、同音異義語でケアレスミスをすることがあるので注意してください。また、国語という科目は「普段日本語を使っているのだから余裕!」と甘く見てしまう受験生がよく居るのですが、そのような皆さんは読解問題で引っかかってしまうことが多いです。読解問題はある程度慣れが必要なので、楽観視せずに問題演習を重ねることが何より大切になります。
古文
②古文は身構えてしまう受験生も多いかもしれませんが、日大の古文問題は対策が比較的しやすい部類に入ると思います。というのも、読解問題よりも、語彙問題・文法問題の割合が大きいので、基礎的な知識で解きやすい問題構成になっているからです。受験古文に必要な単語は300語ほどと英語に比べたら格段に少なく、文法も暗記事項は英語ほど多くありません。古文は意外とタイパの良い穴場の科目なので、苦手な方はめげずに取り組んでみてくださいね。
4. おすすめの参考書紹介
英語
上述のように、英語の試験では単語や文法の基礎がしっかり身につけられていることが求められています。そのため、(これはどの教科にも言えることですが)高度なことにチャレンジしようと闇雲に参考書に手を出すのではなく、一つの本を完璧にすることの方が有意義な勉強になることを念頭に置いた上で、私のおすすめの参考書を紹介します。これから勉強をする上で何に手をつければ良いのか迷っている方や、ご自身がお持ちの参考書レベルに不安がある方の参考になれば幸いです。
① ターゲット1900
https://www.amazon.co.jp/英単語ターゲット1900-5訂版-大学JUKEN新書-宮川-幸久/dp/4010339179
こちらは入試に必要な基本的な単語から、難関大にも通用するレベルの高度な単語まで網羅されており、日大入試においてはこれ一冊がマスターできていれば全く問題ないかと思います。特に、情報音楽コースなどの高い正答率が求められる専攻では、長文問題で出てくる難易度の高い単語も読めるようにしておく必要があるので、このレベルの単語力は有しておくと安心です。英語に強い苦手意識を持っている方は、「ターゲット1400」などシリーズで展開されていますので、ご自身のレベル感に合わせてご検討ください。
② Bright Stage[ブライトステージ]英文法・語法問題
https://www.amazon.co.jp/Bright-Stage-ブライトステージ-英文法・語法問題-瓜生/dp/4342206528
こちらは文法の大学入試レベルの基礎的な知識を学べる良書です。見開きで、左は問題演習、右は文法の重要事項がまとめられていて、演習を通して学習できる点が実用的です。掲載問題は全国の大学入試問題が使用されていて、その中には日本大学も含まれているので、ぜひ探してみてください。また、文法だけでなくイディオムの学習などもできるので、幅広い知識が求められる日大対策にはうってつけの一冊と言えるでしょう。
国語
日大の国語は記述問題がないため、「選択肢から選びとる練習」をする必要があります。記述より選択式の方が簡単だ!と思う人もいるかもしれませんが、記述問題には部分点をもらえることが多いですが、選択式問題は過程を一切加味せず回答だけを見られるのです。そのため、私は後者の方が緊張感があるなと常々感じています。甘く見すぎずにしっかり対策をしないと痛い目を見るかもしれません!
① 大学入試 全レベル問題集 現代文 3 私大標準レベル
https://www.amazon.co.jp/大学入試-全レベル問題集-現代文-3私大標準レベル-大学入試全レベ/dp/4010340843
こちらは現代文の対策におすすめです。問題が12題も収録されており、日大にも対応した問題形式となっているので、過去問演習などよりも先に腕ならしをしておきたいという受験生の方におすすめできる一冊です。また、現代文が苦手な人は解説をよく読むようにすることが「思い込みによる不正解」を防ぐ手立てになりますよ。この本は解説もしっかり掲載されているので、ぜひ熟読してみてください。
② Z会 古文上達 基礎編 読解と演習45
https://www.amazon.co.jp/古文上達-基礎編-読解と演習45-仲-光雄/dp/4860662873
この参考書は文法事項だけでなく、読解の練習や古文常識について網羅的に学習することができる一冊で大変おすすめです。問題は記述問題もあり、全てが日大の形式というわけではないですが、入試問題よりハイレベルな問題に取り組むことは有意義な時間になるはずです。また、古文が苦手な人は、本文と現代訳文を照らし合わせながら読むことを強く勧めます。古文を上手く理解できない理由の一つには、古文が主語を省いて書くことが多いために動作主が誰なのか把握できないからということがあります。そのため、主語が追加された現代文訳を一文一文確認することによって、どんな主語が省かれやすいのか、敬語の使用などの流れが理解できるようになり、古文の得点アップに繋がります。この本は現代語訳が逐語訳(意訳があまり含まれていない訳)なので、この勉強法を実践しやすい一冊だと思います。
まとめ
「N全学統一方式」に統一されてから、芸術分野に必ずしもフォーカスされるわけではないため難易度が上がったと感じる人も多いかもしれませんが、対策の根幹は大きく変化していません。英語も国語も、日大は基礎的な部分に比重を置いているように見受けられるので、焦らずに一歩一歩学習を進めていきましょう。また、専攻によって合格最低点が異なりますので、ご自身の専攻ではどれくらい得点しておかないといけないのか事前に把握した上で勉強することをおすすめします。
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実際にレッスンでは、日大の過去問を一度解いていただくなどを通して、受講者の方のレベル感や改善点を講師が判断した後に、基礎固めからスタートしたり、問題演習で応用力を身に付けたりなど、個々のレベルに合わせて授業を進めていきます。勉強があまり得意でないという方にも、さらに得点を伸ばしていきたい!と高みを目指す方にも、合格を目指して最適な学習サポートを提供させていただきます。無料入会面談・体験レッスンなども随時行なっていますので、お気軽にこちらからお問い合わせください!
執筆:田淵羽音 監修:矢野葵
